減量中、あるいはリーンボディ志向の就寝前栄養補給-前編

Q:サプリ塾を読み、減量期の就寝前の栄養補給をアミノ酸系に変えたところ、例年よりも体脂肪の減少がスムーズなのが実感できました。その方法で、筋肉が減ったようには思えなかったので、減量期を終えた現在も、就寝前はアミノ酸系にしていますが、ハードにトレーニングした日の夜は少し心配です。

就寝中の筋分解を恐れる余り、寝る前に色々と仕込みすぎると、筋合成云々どころではなく、体脂肪合成が主役となってしまうため、減量中の人や無駄な体脂肪を付けたくないリーンボディ派の人の就寝前栄養補給は、極々軽めに施すのが良いです。

また、朝食「ブレックファースト」の語源は、「ブレーク(断つ)ファスト(断食)」と言われているように、ナイトタイムから起床するまでは、本来、胃腸を含めた内臓を休ませる時間と考えられています。胃腸に負担がかかるようなゴテゴテとした就寝前の栄養補給をやめた人が最初に気がつくのは、翌朝の身体と頭の軽さであることからも、筋肉に執着しすぎないのであれば、就寝前の栄養補給はできるだけ軽いに超したことはありません。


では、減量期やリーンボディ志向の人に理想とされる就寝前の栄養とは何でしょうか。

A:グルタミン
B:EAA
C:ペプチドや大豆ペプチドタブ

などが候補に挙がります。グルタミンは低血糖時の筋分解抑制や免疫力維持に役立つだけでなく、安眠にも関わるため、予算がある人はA+BやA+Cと言った組み合わせが良いでしょう。一方、筋肉よりもコンディション重視の場合は、AのみでOKです。



この手法は、

・体脂肪がつかない(むしろ、起床時に見た目がスッキリしている)
・就寝中にしっかりと内臓を休息させられる
・体調が良くなる

といった長所を持ちますが、今回の質問の元となる欠点を持ちます。

それが血中アミノ酸濃度を高く保つ時間が短いという点です。

消化吸収の速さはある面からすれば長所となりますが、長時間の筋分解抑制という面からは不安材料にもなるのです。



今回の問題に対する解決策のひとつに、「ハードにトレーニングした日は、就寝前の栄養補給をいつもよりもしっかりと行う」という方法があります。

就寝中の筋合成がトレーニングによって活発になる、就寝中の筋肉が心配になるほどのハードトレーニングであれば、きっと毎日のことではなく週数回程度でしょう。従って、本当にハードトレーニングを行ったのであれば、その日の就寝前は減量中であっても、しっかり栄養補給しても何ら問題は起こり得ません。

その際は、肉類や魚、乳製品、豆類、プロテインなど、お好みの「手段」、「アイテム」を使用します。

と言う訳で、今回は「普通」の考えを紹介しましたが、次回はサプリ塾らしい解決策を考えてみましょう。

後編へ続く



【関連】
減量中、あるいはリーンボディ志向の就寝前栄養補給-前編
減量中、あるいはリーンボディ志向の就寝前栄養補給-後編
サプリマスターが解決!-まとめ