兎にも角にも身体を大きくしたい場合であれ、少しの脂肪をまとうことも善しとしないリーンボディ志向であれ、見た目的なフィジークやパフォーマンスに継続的インプルーブを望むのであれば、トレーニングにサイクルを設けてメリハリを付ける必要がある。

筋肥大だけが唯一の目的の場合であっても、それに適すると思われる高ボリュームの筋肥大トレーニングのみを続ければ良いというわけではないのだ。身体と脳は、顕在意識よりもはやく環境に適応するので、数値に表れるような発達を維持するには、新しい刺激が常に必要となる



その為には、バルクアップが最大の目的であっても、筋肥大期専用トレーニングの期間を決めて、それに区切りをつけないとけない。

一般的には、筋肥大期を終えた後は、筋力を高めることを目的とした筋力増大期のサイクルに入ることが多い。最優先事項が筋肥大であるなら、表面的な肉体の適応のブレイクと神経的な適応の限界に達する事による筋肥大の再開を促すのが主な狙いである。数ヶ月先の最終目標が身体を絞りきる場合であっても、筋力増大トレーニングによって得やすい筋保存因子の獲得は、減量期の筋量減少を大いに抑制する為、リーンボディ志向の人も本格的な減量の前に筋力増大トレーニングによって、身体に強い刺激を刻んでおくべきなのだ。

要は絞ってみたら、水に濡れたマルチーズ犬のようにスカスカにならないように、減量しても縮まない身体を作る為に筋力を重視した高強度トレーニング期を採用しないといけない。



筋力増大期にあたり、そのトレーニングを大きく助けるサプリメントをオプションとして採用したい。最初に主役となるオプショナルサプリメントを選ぶがその基準は何になるだろうか?

筋力増大期の目的は筋力を高めることであるが、実の所、扱うウエイトの重量を増やして刺激を強めることろに真の狙いがある。筋力を伸ばすというよりは、前の筋肥大サイクルよりも更に身体への刺激を高めたいのだ。

従って、メインのオプショナルサプリに求められる条件として、「コンスタントな筋力アップに役立つ」、「高強度トレーニングと好相性」であることは勿論、高強度トレへの早期適応や使用重量の早期更新が期待される。

そうなると、イメージ通り、クレアチンベースのハイエンドサプリや高級クレアチンが候補に挙る。

当然ながら通常のクレアチンモノハイドレート製品も充分に要求に耐えるが、コンスタントなフィジカルインプルーブを求める多くの人々は、クレアチンをノンサイクルで使用しているケースがある為、「筋力増大期」に確かな手応えとメリハリを見出したいのであれば、上級のクレアチンサプリを投入したい。

つまり、筋力増大期には、メインオプショナルサプリメントとして、基本的にはクレアボルシリーズやクレアチンALKを採用し、人によっては通常のクレアチン摂取を開始する訳だ。

中編2へ続く



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〜第一フェーズ〜
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考える体幹のトレーニング-まとめ

基本サプリとオプショナルサプリを理解する為のエッセンス-Part.1
基本サプリとオプショナルサプリを理解する為のエッセンス-Part.2
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