夏に向けた減量を成功させるコツは、

・減量は夏が目前に迫ってきてから始めるのではなく、春の早い時期からスタートする
減量期において、多少の筋量減少は気にせず、体脂肪減少のみに集中する

この2点に尽きるが、その為には冬場に筋肥大と筋力増大メニューに取組み、春には充分な筋量と筋力を確保しておかねばならない。

このシリーズの中編では、筋肥大をターゲットにした運動プログラムと栄養プログラムに則したベーシックなオプショナルサプリメントを紹介し、後編においては、プログラム開始に出遅れた人や成果を急ぐ人向けの追加プランを紹介した。

さて、賢明なサプリ塾読者であれば、何かが足らないことに気がついているはずである。


「筋肥大期、バルクアップ期、体重増加期の必須サプリ」

クレアチンに対する理解が一定レベルに達している者であれば、クレアチンは筋力増大期におけるオプショナルサプリメントとして認識されているだろう。

しかし、近年の研究やクレアチンと関連する筋肥大メカニズムについて学んだ者にとって、クレアチンは時期を決めた摂取を行う「オプション」ではなく、オフを設定せずに常に常備したい基本サプリとして利用しているはずだ。

筋線維肥大や増殖にかかわるサテライト細胞の増殖刺激という観点からも、筋肥大を阻害するミオスタチンの活性を抑制するという観点からも、基本サプリとなったクレアチンがますます筋肥大期に欠かすことができないが、もっと基本的な理由があることを忘れてはならない。



それが、クレアチンの水和効果である。

クレアチンは主に筋細胞に蓄えられ、クレアチン摂取によってその蓄積量が大幅に増えることは周知の通りであるが、その際に筋肉内の水分も大幅に増やす作用を持つのだ。当然ながら、筋肉は膨らみ、体重も増える。もちろん、それは一次的な作用で、重要なのは次に起こる二次的作用である。

筋細胞が水分で満たされた状態において、筋肉は萎縮しにくく、また肥大しやすいことが判明しており、筋細胞へ充分に水を溜め込むクレアチンの継続摂取は、筋量による体重増加を目論む者にとって、無くてはならない習慣なのだ。

クレアチン摂取は体重を増やす傾向にあるが、この作用を知っているのであれば、減量期の筋量維持にもクレアチンが役立つことも理解しているはずだ。



上の特性からもクレアチンは、目的やトレーニングサイクルを選ばない基本サプリなのだが、特に筋肥大期のサプリメンテーションに組み込みたい理由は、もう一つある。

クレアチンは増量期のオプショナルサプリメント筆頭となるマッハ6との相性が良いからだ。

クレアチンの筋細胞への取込みは、インシュリンに強く依存するが、マッハ6に含有されるシニュリンPFとALAはインシュリンの助けなしにクレアチンの取込みを助ける働きを持つ。この為、マッハ6採用時期は、マッハ6摂取時にクレアチンも同時に摂取しておけば、クレアチンの体内利用率が飛躍的に高まるのである。

経口摂取活性を重視する余り、筋肥大期にも高級なクレアチンサプリメントを採用する人も多いが、マッハ6を利用している時は、普通のクレアチンモノハイドレート製品で充分な成果が期待できる。



以上のことから、クレアチンは基本サプリであるが、特に筋肥大を目的とする時期には忘れずに常備し、マッハ6の摂取タイミングに合わせてみよう。

ちなみに筋肥大期のノーマルクレアチンは、高品質なクレアピュアが使い易い200gボトルに入ったものか、クレアチンと相乗効果があると言われているベタインが配合されたプロスペッククレアチンがオススメである。

2ndフェーズへ続く



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〜第二フェーズ〜
夏の6パックに向けたトレサイクル フェーズ2-前編

考える体幹のトレーニング-まとめ
基本サプリとオプショナルサプリを理解する為のエッセンス-Part.1
基本サプリとオプショナルサプリを理解する為のエッセンス-Part.2
基本サプリとオプショナルサプリを理解する為のエッセンス-Part.3