Q:以前からジムでのハムストリングストレーニングの結果にあまり満足しておらず、また、自動調律の話を読んで興味が出たため、思い切ってスプリントを試してみました。結果的に今までとは異なる箇所や深さの筋肉痛が出たので、自分のトレーニングに導入したいと思いました。ですが、あまりにも筋肉痛がきつく、また、それが点在するので、他の部位のトレーニングへの影響を考えると、どのようにプログラムへ組み入れるべきか悩んでいます。

スプリント採用時のプログラム設定-2
「個人的結論編-後編」


明らかに全身全力出力に適さない体調や各部位の筋肉痛度合いによって、8割以上の力を出せない場合、スプリント行為を行うことはできません。

また、屋内トラックがない場合、当日の天候にも左右されます。おまけに地面の状態は、その日のみならず前日の影響も受けます。

これらのことから、トレーニングプログラムの中で、「スプリントを行いたい時に確実に行う」ことは、順序立てて理詰めの計画を立てていても、「確率的には難しい」と言えるでしょう。

従ってスプリントの優先順位が高い場合、

1、体調
2、天候

の二つの条件が整っていれば、迷わずスプリントを行うべきです。



毎週土曜日は、スプリントの日!と決めていても、天候と体調に大きく左右されてしまうので、スプリントの優先順位が高い場合は特定の日のみならず、条件が整っている日も行うのが理想的です。

では、「スプリントの優先順位が高い」と言うのは、どのような目的を有する時期でしょうか。

ひとつは、高強度運動によって惹起される代謝昂進を狙った体脂肪燃焼目的。そして、スプリントでしか鍛えることが難しい部位の強化。これら二つは、スプリントの優先順位が最も高い目的を持つ時期です。

上の目標を持ってスプリントをトレーニングプログラムに採り入れた場合、スプリントを月に1〜2セッション行うだけでは、目的の成果を得ることができません。結果を得るためには、少なくとも週1回以上、できれば週2〜3回は行いたい所です。

となると、当然、この頻度を達成するには、他の部位トレーニングへの影響や前回の筋肉痛を気にしている場合ではありません。できる時にやっておかないと、自分ではコントロールできない環境的条件によって、週複数回のスプリントを達成することが困難になります。



現在、個人的には「体脂肪率並びに体重削減」と「スプリントのためのスプリント」と言う目的がある為、野外でのスプリントの優先順位を最も高く設定しています。

体調と環境と言う二条件が揃っている時は、次の日に他の筋群のトレ予定があれど、身体の何処かに多少の筋肉痛が残っていようと、そして、たとえ前日にスプリントを行っていても、8割以上の力を出し切れるなら、外へ出かけてスプリントを行うようにしています。

それでも、現実生活では仕事や家庭などの他の条件も影響するので、週2回くらいの頻度に留まっていますが、普通のトレーニング原則から計画を立てていた時よりも、確実にトレーニング回数を増やせており、身体の見た目にも変化がでてきました。



と言う事で、体調と環境の二要素以外にも、野外での全力スプリントは条件を揃えることが難しいので、その優先順位が高い場合は、できる時はいつでも何処でも行うと言うスタンスがオススメです。

#3へ続く



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