Q:ジムに通っていますが、古株の先輩方のアドバイスが人によって大きく異なる為、どちらが正しいか時々混乱します。いずれの先輩も、それぞれに立派なフィジークをしておられるので、どちらのアドバイスも間違っていないような気がするのです。

大胸筋編-Part.1
「ベンチにおけるグリップの幅」-後編


古株A:
大胸筋に効かせるには、ワイドグリップだ!

古株B:
総合的な刺激と仕事量増加が鍵なので、使用重量を伸ばせるミドルグリップだ!

確かにどちらも正しいので、前編では良いところどりの折衷案を考えてみました。

今回は、視点を斜めにずらして考えてみましょう。



大胸筋のトレーニングに置いて、個人差を発生させる大きな要因とは一体なのでしょうか?

ひとつは、腕の長さが考えられます。大胸筋に限った話ではありませんが、身長に対する四肢の長さの比は、トレーニング種目との相性に大きく影響します。

温泉上がりの大鏡でマジマジと自分の身体を観察するのが趣味でない方の中には、ひょっとしたら自分の手足が平均的か否か認識していない人もおられることでしょう。他人のチンコと自分のを比較してばかりではなく、タマには体型も観察してみましょう。

直感的に自分を把握していない方は、一度、正確にリーチを測定して数字によって自分に判定を下してみると良いでしょう。もしも、手長星人であったことが判明すれば、「これまでのプログラムが手長星人専用の胸トレでなかった為に結果を得られなかったのかも知れない」と言う推測が手に入るやも知れません。



さて、上の視点を今回のケースに関して当てはめてみましょう。

古株先輩AとBの体型を見比べてみます。あなたは、どちらの体型に近いでしょうか?もちろん、チンコの形ではありませんよ。胴体と手足の比率です。

A先輩は、平均的から比較的手が長いタイプであることが予想されます。

B先輩は、平均からやや手が短いタイプであることが多いと思います。

つまり、手の長さによって、大胸筋をヒットしやすいグリップ幅や種目が違ってくるわけです。



あなたがA先輩に似た手が比較的長いタイプであれば、B先輩の話は一端横に置いておいて、ワイドグリップに専念すべきです。

また、もしも、B先輩に体型が似ているのであれば、A先輩の話はしばらくは忘れておいて、ヘビーなミドルグリップにチャレンジし続けるべきでしょう。

今回の話は、前回のような仕事量や補助筋群の関与で考えるのではなく、自分の見た目で考えるという直感的な話ですが、実の所、メカニクス的には重要な判断基準の話なのです。

番外編へ続く



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