この半年で視聴したテレビ番組の中で、一番面白かったのがナショナルジオグラフィックチャンネルの「プレッパーズ〜世界滅亡に備える人々〜」。

この番組では、核戦争や経済崩壊、食糧難、大噴火、大地震、太陽フレア、電磁波テロ、ポールシフト、海水温め装置事故など、各々の自説に従って生き残るための備えを進める人達を毎週紹介する。

もちろん、一々、本気にする必要はない。

啓蒙ではなく、あくまでエンターテインメントとして楽しむのが吉であるが、異常なまでに熱い人達の行動力が面白いので、サバイバル物が好きな方はもちろん、小説「ジャッカル」や「鷲は舞い降りた」などの「準備徹底系モノ」が好きな方にオススメ。

で、この全12回の濃いぃぃー番組が3月6日から、ナショナルジオグラフィックチャンネルで再放送されるので紹介したわけ。



登場する人々のエネルギー溢れる行動力が面白いのだが、銃メーカーや缶詰屋がスポンサーなのか、観ている内に武器や備蓄が欲しくなってしまうのはご愛敬。

来るか来ないかの未来に備えている割には、明日にも倒れてしまいそうな人が出てきたり、各々の仮説にツッコミを入れるのも楽しい。

小さなスーパーマーケットの倉庫くらいの備蓄を持つ割に、自給性が全くないプレッパー・・・しかしながら、火山噴火による「永遠の曇り(氷河期)」や汚染の蔓延が起きれば食料生産も敵わないので、案外この割り切った方法が良いのか?と、考えさせられたりもする。



個人的にはもしも何かが起こるであれば、噴火か太陽フレアに起因する送電網麻痺による例の事象かなぁ〜と思っているけど、いずれにしても、彼らの予測する何らかの終焉への原因が起こった場合、実際の所、彼らの取組みは些か滑稽と言えるかも知れない。

彼らは練りに練った計画を立て、日々、備えを増強してはいるが、彼の地はアメリカであり、そこは北半球。

どのような原因であっても、少しでも生き延びようと思ったら、原則的には南半球以外の選択はないので、北半球で備えに備えると言う行為は、右ストレート的根本治療ではなく、単なるジャブでその場をつなぐ行為に過ぎない。

(もちろん、南半球も地震や噴火などのリスクは高いが)


ともあれ、そのひたむきな姿に、何かしらのエネルギーやヤル気をもらえると思うし、全く共感できなくても防災用具の再点検をしたくなること請け合いなので、お暇な人は是非。

#7へ続く



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