Q:ボルダリングをやっています。握力を強化したくてハンドグリップで鍛えていますが、あまりパフォーマンスが向上した気がしません。

握力のみを個別に強化したい場合、ハンドグリッパーなどの単純な器具で鍛えると言う古典的な方法で良いと思います。

ただし、充分な筋力に到達し、その上で更に継続的に握力を向上させていきたい場合は、様々な手段の中からシックリくるのをいくつか採用すべきです。



1、伸筋を鍛える

クライミングに限った話ではありませんが、どのような競技においても、パフォーマンスアップと言う言葉が前提になる場合、拮抗筋の存在を忘れてはなりません。

・拮抗筋は、主動筋やその動作のバランスを調節するのに重要な役割を持つ
・ある筋肉の最大筋力の発揮や発達には、拮抗筋が重要な役割を持つ

ということから、単純に握力そのものを高めたい場合にも、使える握力(便宜上の表現)を手に入れるにも、その拮抗筋を鍛える価値があります。

では、その拮抗筋たる指の伸筋を鍛えるにはどうしたらよいでしょうか?



指の伸筋は、抗重力トレーニングしにくいので、通常のウエイトを用いたトレーニングが些か困難です。

選択肢が非常に限られるため、この場合は仕方がありません。既存のトレーニンググッズを使用します。

お馬鹿グッズ(褒め言葉)にしては比較的安価で手に入り易い物はアイアンマインド社「エキスパンダー・バンド」です。ゴム抵抗を利用して、指を伸ばす力を鍛えます。

予算がない場合、極太輪ゴムをなんとか指先に引っかけて、指を開く方法でいけそうです。



単純な手段としては、ゴム抵抗が便利ですが、初動的、瞬発力的な筋力を鍛えるには少し適さないので、それが気になる人は気休め程度になりますが、電車での通勤中に空いている手を勢いよく開く動作を繰り返してみると良いでしょう。

「握りっぺ素振り中の人、発見なう」
「かめはめ波練習中の人、発見なう」


と糞ツイートされてしまうかも知れませんが、どんとマインド、何ともないぜ!

#3へGo!



【Ex】
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