「今こそ考えて食べよう」
Part.1-後編


さて、当の日本はどうだろうか?
極々普通に想像してみよう。

「内輪の事情」
消費税増大による格差の増大。

中流層以下の可処分所得は減少し、消費は冷え込む。

てーぺーぺー加入による安価な輸入食材と食品の供給増加&GM食品の認可。

国内生産品、製造品よりも遙かに安い食品が数多く出回れば、多くの国民はこれを受容れるだろう。TVディナーやGM食品及び加工品の摂取量増大。

エンゲル係数の増大を防ぎ、内需をキープ。

副作用として、大半の国民の健康レベルは低下する。

国の医療負担増大(※)。

アメリカみたいになくしてしまえ?



「外からの影響」
医療保険の自由化、グローバル化。

国民皆保険制度崩壊の可能性?



質の低い食品が幅を利かせるようになれば、食費を抑えたい人達や意識性が低い人々の健康レベルが低下してしまう可能性が大きい。そして、非可逆的な成人病に陥る者もいるだろう。

その時には、国民皆保険制度がなくなっている可能性が政府の都合としてもグローバル化の流れから考えても0ではないのだ。

だからこそ、「自己責任」という価値観が喧伝され、刷り込まれる前に自分自身で自分の口に入る物を吟味できる能力を身に付けるべきだろう。



そして、上に関しては、表層を語った一般論であるが、最も難しい問題はそれら近未来に押し寄せる輸入食品や外圧ではない。今現在の国内における食の環境であり、それは今から数世代に共通する問題なのだ。

特に子供、赤子。

ほんの少しだけ勇気を持って現実を直視すると見えてくるのが、彼らの生存問題だけでなく、その中に胎児の時から存在するデリケートな精原細胞や卵子。

単に子が生存できれば良いのか、次世代を守りたいのか、どのレベルまでを目標として明確に定めているかは人によって異なるだろうが、誰であっても食べ物に徹底した注意を払う習慣を付けないといけない(※2)。

今現在も近未来も、外からの影響による変革から考えても、国内環境から考えても、我々は今まで以上に賢くなって、充分に吟味して食べ物を取捨選択すべきである。

上の問題に関係なく、元来、野生動物と同様に、人間にとっても食べ物を得ることは一族の命運をかけた闘いなのだ。



さて、今一度、問いかけたい。

食べ物にお金を遣ったら損なのだろうか?
ホンモノの食品を求める行為はコストパフォーマンスが悪いのだろうか?
コダワリにお金を遣ったら損なのだろうか?



※ てーぺーぺーに関係なく、2012年現在、病人は加速度的に増加し、交通事故は急激かつ有意に増加している(公式の統計)・・・そして、今後も増え続けると考えると、「外からの影響」ではなく、自滅的に国民皆保険制度がピンチになる可能性もある

※2 ゲームマスターは、巣箱の中身がニホンミツバチからアジアミツバチに挿げ変ってもハチミツさえ採れれば構わない(ミツバチ入替え後の効率的な搾取方法のための消費税率増大)

㊟ 保険は本来、何度も保険を使用するハイリスクプレイヤーの保険料は高く、保険を使用しないローリスクプレイヤーの保険料は低い。個人の健康への努力やローリスクプレイヤーを一切無視した国民健康保険は「保険」ではなく、単なる所得税である。可処分所得と可処分時間を健康維持へと充てている者から見れば、逆累進的な金の巻き上げ「タカリ」でしかない。と言う訳で、時間とお金を健康のために投資して病院に頼ることが一切なく、子供においては虫歯のリスクすらないので、個人的には任意保険になって欲しいと思っている。



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「今こそ考えて食べよう」本編-前編
「今こそ考えて食べよう」本編-後編
考えて食べること #1
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