腕に限った話ではありませんが、筋肉を大きくしようと思えば、基本的には超回復理論に基づいたトレーニングを行うべきです。

トレーニングによって筋肉へダメージを与え、その部位の回復が完全に終了した直後である「回復期のピーク時」に再びダメージを与えるという、今日では広く知られた一般的な方法です。

ですが、規格外のサイズを目指す場合、時には定石中の定石である超回復理論を無視した手法を取入れた方が良いかも知れません。

〜インタビュー・ウィズ・モンスターズ〜

マスターはあまり人のトレーニングに関して根掘り葉掘り尋ねない方ですが、上腕囲が50cmの人に遭遇すると、余りのインパクトにどのような腕トレをしているのか、思わす聞いてしまいます。

以下にマスターが遭遇したオーバー50のモンスター達のインタビューを紹介します。



ボディビルダーの方
腕は特に何もしていない。→ところが同じジムの後輩曰く、腕のトレーニングはいつもしつこく行っている。


パワーリフターの方
トレーニング時以外の日常においても、重りなしの素手でカールやリストカールを行って常に上腕と前腕をパンプさせている。


プロレスラーの方
毎日、2時間くらい腕トレを行っていた時期があった。



細部や種目は異なりますが、共通するのは超回復を無視したトレーニングサイクルと怒濤のパンプです。

基本的には超回復によって、ほんの僅かずつの成長が得られるかも知れませんが、理論的に正しいトレーニングや食事を行っていても、頭打ちや停滞気味になることは誰もが経験します。

そのようなアプローチは間違っていないのに停滞している時期には、ロジックやメカニズムを無視したショック療法的な手段が時に必要なのはトレーニングに限った話はありません。



超回復理論を無視したエブリパンプトレーニングや一部位に対する徹底的な焼き入れは、一見非科学的に見えますが、加圧トレーニングのメカニズムや筋肉自体のホルモン分泌作用から考えると、停滞をブレイクさせて壁を突破するのに良いキッカケとなることが想像できます。

ということで、年がら年中という訳でなく、トレーニングサイクルの一環として、毎度のトレーニングの閉めに1セットだけトコトン追い込む腕トレやひたすら腕トレをやり込むというプログラムを一時的に採用してみるのも一興です。

ただし、あくまで基本的には強度が重要であるということを忘れないようにして下さい。その辺に関しては、今回のようなノリの別の話を用意してみたいと思います。

実践栄養学編へ続く



【Ex】
上腕囲の停滞-1
上腕囲の停滞-2
上腕囲の停滞-3

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