時短トレ鉄則12
「一種目法の部分的採用-後編-2」


トレーニング効率が高い種目と銘打つと聞こえは良いのですが、実際にはケースバイケースだったりします。シチュエーションや目的によって刺激や言葉の意味すら違ってくるので、一概にこれが究極の種目と限定できません。

ただし、コンセプトがはっきりしている場合、トレーニング効率が高い種目という言葉を使うことが出来るでしょう。

例えば、トレーニング時間が限られているために、1種目しかトレーニングを行えない時です。この場合、ストレッチ種目がトレーニング効率が高く、最良の選択のひとつになります。

「ストレッチ種目を選択する-後編」

ストレッチ種目は、筋肥大のキーとなるサテライト細胞を活性化する働きがあると言われており、時間があるなしに関わらず、多くのトレーニーが採用している種目です。

ストレッチ種目は、ボトムポジションにおけるストレッチ感が強い都合上、概ね初動がきつくなります。また、補助筋群の導引率が比較的低くなるので、ターゲットの筋肉に対するアイソレート感が高くなります。

この為、ストレッチ種目の使用重量は控えめになる傾向があります。

ここで問題となるのが、複合種目時の気合いの入りようとは打って変わって、ストレッチ種目になると女子供用のダンベルを握りしめるトレーニーが多いことです。

パンプアップを目指すのならそれでも構いませんが、サテライト細胞活性を目論む場合はNGです。



サテライト細胞の増殖を狙う場合、自分なりの高重量を選択し、限界を攻めるようなトレーニングを行わないといけません。

ウエイトを降ろしきる際にその重みで筋肉がミリミリと引き裂かれるような刺激を発生させることを意識すべきです。もちろん、ウエイトを降ろす際のネガティブパートは、できるだけ丁寧に行います。

高重量によるオーバーストレッチとネガティブ時の刺激がサテライト細胞増殖の引金になるのです。



サテライト細胞活性による筋原線維や細胞核の増殖は、規格を超えた筋肥大やマッスルメモリーと深く関わっているので、時間がある人もない人も、高強度のストレッチ種目の存在を無視することは出来ないでしょう。

そして、時間がない場合や「それしか空いていない」というシチュエーションにおいては、最良の手段として迷わずに喜んで取組むことができるはずです。

#40へ続く



【要履修済講義】
・トレ種目が1種目だけしか選べないなら?-前編
・トレ種目が1種目だけしか選べないなら?-後編
・時短トレ鉄則6「種目を厳選する

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