昔、外国人が多いジムで、クリス(仮名)さんがマスターに話しかけてきた。

「ヘイ、ミスターサイトウ、ドゥユーノゥ・・・」

アメリカ軍で軍人を対象に行われた実験で、全身をターゲットとする一般的なウエイトトレーニングを行うグループとスクワットしか行わないグループに分けて観察したところ、スクワットのみのグループの方が除脂肪体重の伸びが大きかった。

そればかりか、腕のサイズなど上半身の発達具合までもがスクワットグループの方が秀でていた(※)。

「アイ ノウ」

「だから僕はスクワットを頑張るのさ!」


【スクワットで上半身が発達する!?】

下半身の種目であるスクワットのみのグループにおいて、上半身の発達が見られた。しかも、通常のトレーニングを行ったグループよりも、腕のサイズが太くなったという。

この実験を知っている人達のアドバイスは、決まってこうなる。

「腕を太くしたかったら、スクワットをやり込むべきだ」



そんなことがありえるのだろうか?そもそも、上半身をターゲットとしたトレーニングを行わないのに、腕が太くなったりするものだろうか?

今日では、物理的刺激、内分泌刺激という視点からある程度、その妥当性を探ることができるが、イマイチ決定打に欠けるのが事実だ。

このシリーズでは、これまでにない新しい視点を導入することで、スクワット伝説の信憑性に迫ってみたい。

そして、このシリーズの理論に基づけば、こうなる。

「腕を太くしたかったら、あまりやらない時期を設けるべきだ」


※ 手元の文献が見つからなかったので、アバウトに書いています


#2へ続く




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