時短トレ鉄則11
「柔軟なプログラム、我を捨てたプログラム-5」


自分がこれから利用したい器具を誰かが使用中で、メニュー通りの順番でトレーニングをこなせない!キーーー!!

そんな時に役立つのが知識と経験による引出しの数です。引出された代替案次第では、予定のメニューをこなした以上のトレーニング効果がでるやも知れません。

目指すべきは、トレーニングクオリティを落とさずに、時間を削減することです。

【代替種目を選択する-引出しの数を増やす-中編】

前回は種目や器具は違っても、予定種目に動作が似通った代替種目を選択しましょうと言った話でした。

今回は、種類も動作も異なる代替種目について考えてみます。



例えば、レッグカール。

動作が単純なのと脚の引き締め運動という妄想から、老若男女に人気があり、塞がっている確率が高いマシンのひとつです。しかも、普通のスポクラなら、1台しかないので、ほぼ同じ動作の代替種目など望むべくもありません。

そんな時は、フリーウエイトコーナーへ向かいます(舞い戻る?)。

そこで行うのは、スティフレッグド・デッドリフトかルーマニアン・デッドリフトです。

フリーウエイトコーナーも混雑しているかも知れませんが、それらはバーベルだけでなく、ダンベルやスミスマシンでも可能です。その時その時、空いている器具を用いて行うと良いでしょう。



これらのデッドリフト系は、レッグカールと動作を全く異にする上、厳密な使用部位も異なりますが、試してみると大きな利点があります。

ひとつは、レッグカールでは鍛えきれていない部位の存在に翌日の痛みによって直ぐに気付くこと。

もうひとつは、多関節種目の採用は、多種多様な筋肉と関節を連動させるので、運動パフォーマンスの改善や起こりやすいハムストリングスの怪我防止に役立つという長期的メリットです。



完全な代替種目にならなくても、メリットが上回ることが多い場合もあります。時間が無い人は、「ハムストリングスに関しては、その時その時でレッグカールかデッド系のどっちかができればいいや」という固執を捨てたスタンスで取組む方が実用的にも精神的もメリットが大きいはずです。

先週はレッグカールをやったのに今週は動作が異なるルーマニアンデッドでは、順当な超回復が得られないのでは!?と心配になるかも知れませんが、そのような方はコチラの話を読み返してみて下さい。きっと、ゲインの方が大きくなることに気がつくはずです。

そして、ハムストリングスに限らず、動作や刺激部位が完全に一致しなくとも、ターゲット部位近辺を合理的に刺激できるような代替種目の引出しを数多くストック(習得)しておくべきです。

後編へ続く



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