Survive!
全国に拡散したドナドナから身を護るには?-前編


2009年に仕込んだ味噌を半分ほど消費した頃に2010年に仕込んだ味噌が仕上がったので、そちらを飲み始めた為、しばらく忘れ去られていた2009年の味噌が入ったお櫃。

2010年仕込の味噌を食べ尽くしてしまったので、恐る恐るお櫃の蓋を開けてみた。

すると、表面がビッシリと白カビに覆われていた。

「見ない方がいい!!」
(処置前の写真なし)

味噌当然ながら勿体ないので、表面の白カビを剥いで中身を取り出した。

中身は無事なのか?カビが湧いたのに食べられるのか?
そう思う人もいるかも知れない。

そもそも味噌は、酸素を必要としない嫌気性微生物によって、大豆が分解された発酵食品なのだ。

一方、白カビは酸素を必要とする好気性微生物である。

つまり、白カビは酸素がないと生きていけないので、味噌が空気と接触する表面でしか生息できないのだ。よって、酸素が存在しない内部までは浸透できないので、中身の味噌はフレッシュ(?)な状態なのである。



従って、表面に生えたカビさえ剥がせば、全く問題なく使用できるのだ。

それどころか、勿体ないので、マスターは白カビの付いた味噌を食べながら作業を続けた。ちょうど、白カビチーズの様な風味で、今思えばワインに合ったかも知れないような美味(珍味)ですらあった。

カビの生えたものを食べれば、お腹を壊しそうなイメージがあるが、必ずしもそうではない。

後編の#2へ続く



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