時短トレ鉄則11
「柔軟なプログラム、我を捨てたプログラム-2」


誰でもそうだと思いますが、自分で予め決めておいた流れでトレーニングできないと、達成感が半減するばかりか、精神的にも不満が残るものです。

特にメインで考えていた種目が順番通りにできないかった、あるいはそれそのものができなかった日のガッカリ感やイライラ感は相当な物でしょう。

そうならないように、マシンやベンチなどの器具が空くのを待つという行為に至るわけですが時間が無い場合は、そんな力押しはできません。

【現場で直前にプログラムを変更すること自体に意義がある】

そこで、我を少々抑えつつトレーニングプログラムに柔軟性を持たせることで、トレーニングを円滑に進めて、トレーニング時間短縮に繋げようというのが前回からのテーマですが、もう一つ重要なテーマとして、トレーニングクオリティを下げないという目標を掲げています。

レジスタンストレーニングにおいて、トレーニングクオリティの大半を占めるのが強度です。大抵のプログラムは1回のセッションで、なるべく高い強度を得るために考えられているはずなので、プログラムを現場で変更することは、トレーニングクオリティの低下を招きかねないと考えるのは当然です。

種目の順番を入替えたり、種目を変更することに抵抗がある人がいることでしょう。



ですが、まず身体は物理的にも神経的にも、自分が思っている以上にプログラムや刺激に対する適応が早いと言われています。

次に意識的、無意識的にも同じプログラムに対して、早い適応を示します。今日はまず、コレを最初にやると決めた時点で身体と心は既に身構えて刺激に対する準備をしているのです。

これに対し、現場における直前の変更は、身体にも頭にも不意打ちとなります。プログラムの変更によって、例え物理的な仕事量が低下しても、身体や動作、頭脳がそれに適応しきれないので、変更内容がまともであれば、結果的に筋肉や神経は大きな刺激を受けるのです。

例えるなら、ホテルでやると決めていたのに、その道中で始めてしまったところ、思いの外、良かったりして双方納得という結果が得られたという結末のようなものです。



変更内容が大きく的を外してさえいなければ、例え強度が下がっても、結果的に得られる刺激は増えることもあるのです。この現象を前提に次回以降の話を進めてみたいと思います。

#28へ続く



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