短い人生で学んだことは、リーズナブルなミートソーススパゲッティに旨い物なし。

本格的(自称)なミートソースを作った事がある人なら解ると思うが、実のところミートソースは煮込み料理なのだ。手間暇と煮込み時間と言うコストが非常にかかる。

材料費を考慮に入れなくても、手間暇かかったミートソースの長い調理時間は人件費とガス代を跳ね上げるので、これを安価に提供できるお店は少ないはずだ。

同様の話がビーフシチューでも言えるだろう。

凝った風味のビーフシチューもまた時間という最もコストが高い要素が幅を利かす料理だからだ。労力と時間がかかるので、自分の時給をゼロで計算しても、腰が中々上がらない。

2010年のクリスマスは家族にプレゼントどころか、特にそれらしいことをしていなかったので、25日の発送を終えた夕方にせめてビーフシチューでも作ってみようかと思い立った。

しかし、夜まで時間が無い。
そこで、行程をなるべく簡略化して時間を短縮できないか挑戦してみた。



「クイック(と言ってもそれなりに時間がかかる)本格風ビーフシチュー」

niku・・・1
テールもすね肉も手に入らなかったので、モモとスジ肉を半分ずつ。

合計1kgを大ぶりに切る。
強火で表面をコンガリ焼く。


ブラウン・・・2
小麦粉をバターで炒めてブラウンソース作り。

この作業においては「雑にすることで時間を短縮する」という訳にはいかないので、その間に同時進行。最初に1の肉をメインの煮込み鍋に入れて、赤ワインで煮込む。

慌てると焦げ臭くなるので、茶色になるまで気長に混ぜる。


ソース・・・3
ベースソースを作る。
ベーコンとタマネギ、セロリなどを1で使ったフライパンとその残り油で炒める。
そこに基本のスープを入れて伸ばす(今回は使用せず)。

・・・と、その前にやはり同時進行。
赤ワインで煮込んだ肉の鍋に大ぶりのジャガイモやタマネギ、ニンジンを入れて水を足して煮込む。


こし・・・4
3のベースソースに2で作ったブラウンソースを混ぜて馴染ませる。

このメインソースを濾す。時間短縮のために、3のメイン鍋に直接濾し落とす。


煮込み・・・5
後は風味が出るまでひたすら煮込む。
(ブーケガルニなどを入れても良い)

煮込む時間は短縮できないので、調理器具の共用や手順の見直し、同時進行などでここまでの時間を縮める。

ある程度、煮詰まってきたら、塩と砂糖で味を調える。


完成・・・6
お皿に盛りつけて、完成~♪

メチャクチャ簡単かつ短時間で作れる・・・という訳ではないが、それでも通常よりはかなり早く完成したにもかかわらず、大きなお肉も大ぶりの野菜もトロトロ。

家族全員に大好評。

ギュッと味が詰まったビーフシチューには、モンテプルチアーノ・ダブルッツォが良い感じ。


そんな訳で料理本よりは少し簡単なビーフシチューであっても、大抵のお店のものより数段美味しく作ることができる(←手間暇の勝利)ので、貴兄も是非!

#17に続く



【Ex】
マスターの必殺技「クイックチキンカレー

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モテモテ! 男の家庭料理 #1
モテモテ! 男の家庭料理 #2(「VS崖の上のポニョ」基本編)
モテモテ! 男の家庭料理 #3(「VS崖の上のポニョ」激闘編)
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