時短トレ鉄則8
「有酸素運動をやめる-応用-前編」


運動に割ける時間が限られる場合、好みにもよりますが有酸素運動よりもレジスタンストレーニングを優先した方が良いでしょう。

その特有の運動効果によって、レジスタンストレーニングは時間当りの効果、言うなれば時間的なコストパフォーマンスに優れるからです。

しかし、これはあくまで効率が良いか悪いかの話なので、個人の嗜好よりも優先するものでもないと言えます。有酸素運動そのもの、あるいは有酸素運動的なスタジオレッスンは、心臓血管系の改善ばかりでなくストレス解消に役立つからです。

と言うことで、今回は有酸素運動を外さない方向での時短トレを考えてみましょう。

~有酸素運動を外さない場合-前編~

【特性をつかむ】

時間が無い場合に行う有酸素運動のベストタイミングを考えるには、その特性を頭に入れておく必要があるでしょう。

例えば、有酸素運動による体脂肪の利用に関しては、体内に予め蓄積されていたグリコーゲンの消費が起きてから促進されるとされ、それまでに要する時間は20分程度と言われています。

有酸素運動独自の効果を得るには、それなりの時間を要することが想像できると思います。



【体脂肪利用効率から考える有酸素運動のタイミング】

グリコーゲンの消費が起こってから体脂肪燃焼率が高まるので、グリコーゲンを枯渇させるウエイトトレーニングなどのレジスタンストレーニングの後に有酸素運動を行えば良いというのが机上の理論です。

有酸素運動開始直後からグリコーゲンが枯渇していれば、体脂肪の導引までの消費活動をスキップできるという理屈です。

幸いにもこの話は理想論ではなく、実験によって有酸素運動をウエイトトレーニングの後に行う方が体脂肪の利用率が高いことが証明されています。



【ホルモンへの影響から考える有酸素運動のタイミング】

運動後の成長ホルモンレベルの増大は、筋肥大促進や体脂肪燃焼促進の引金になることが最近では一般的にも知られるようになってきました。

ところが、運動さえすればGHレベルが高まるという一般的理解のような反応が必ずしも起こるわけではありません。

筋トレ後→有酸素運動の場合、運動後に成長ホルモンレベルが高まりますが、有酸素運動後→筋トレの場合は運動後の成長ホルモンレベルの増加は起こらないようです。

脂肪燃焼ホルモンも兼ねるアナボリックホルモンレベルへの影響から考えても有酸素運動を行うならば、筋トレの後が良いようです。


応用-中編の#20へ続く



【Ex】
ヤングサプリマスターのトレ講座-第2回「体脂肪を減らすには?」
いつやる?有酸素運動 その1
いつやる?有酸素運動 その2

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