運動をした経験がある人なら誰でも「筋肉を付けるためには、体重1kg当り2~3gのタンパク質を摂取しなければいけない」という定説を聞いたことがあるだろう。

この教えに従えば、60kgの人なら120~180gものタンパク質を摂取するという計算になる。

確かにこの方法に則って、栄養摂取に励んだ結果、以前よりも筋肉が発達した人もいるだろう。この古典自体は間違っていないからだ。しかし、同時に全く変化しなかった人もそれ以上に存在するのだ。

一般の人からすれば異常にも思えるほどタンパク質を詰め込むことに情熱を燃やしても、雑誌で読んだような筋肉の発達が得られないのは何故だろうか?




その原因の一端を理解するには、何故、そもそも「運動する人はタンパク質を普通の2倍以上も摂らないといけない」と言われているのかを知る必要がある。

筋肉の発達や競技パフォーマンス向上のためにウエイトトレーニングなどのレジスタンストレーニングを行っている人の大半がその行為自体は実のところ発達させたいはずの筋肉を消費している事を知らない。

レジスタンストレーニングに限らず、有酸素運動を含むあらゆる運動は、多かれ少なかれ筋肉の分解を促して消費するのだ。

#6-中編へ続く



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