ジムへ通うべきか否か?ジム通いを続けるか否か?-10 番外編-3

Q:フィットネスに関係のない話でサプリ塾を知りましたが、毎日読んでいる内にトレーニングを始めようと思い至りました。そこで、近所のスポーツクラブに通うか、家でのホームトレーニングにするか悩んでいます。


番外編-3
番外編-1の謎解き編」

この問題に対しての真っ当であろう考察は、前回で終了です。

今回からは、「会費がやや高めの設備が充実した施設の退会率が上がってしまったのは、不景気のせいではない!!」という番外編です。

いきなり話が飛躍しますが、マスターが嫌いな定番の報道のひとつが毎年夏になると挙がるコレです。

「アンケートによると女性の約80%が電車内の冷房が効き過ぎていると感じている!」

何ともフェミニズム溢れるご立派なアンケートですが、鉄道会社の安定した飯の種ってそもそも何でしょうか?

それは定期券所有者の中でもヘビーリピーターである30年間会社に勤め上げる人達です。彼らの服装は大抵、真夏でもスーツです。メインの顧客ターゲット(層)は誰かと言う基本原則に従うなら、この最大の収入源である人達を基準に車内温度を設定すべきです。

しかし、Yシャツ姿ですら夏の電車に乗ろうものなら、暑いことこの上なし!

それもそのはず電車に限らず、電気水道ガスなどのインフラはほぼ独占市場なので、供給を受ける側はキンタマを握られているようなもので、インフラ側からすれば客は「お客様」ではなく単なる安パイのカモでしかないからです。



電車の通勤客はサービスが多少劣悪に傾こうとも、それでもそのインフラを利用せざるを得ない、つまり、不満があっても永遠に定期券を買い続けなければいけないのです。

車内環境が悪化しても、メインの収入源たる定期券の客は減らない。そこで、インフラ側は副業たる一見さん獲得に躍起になる訳です。青春18切符客で、通勤時間帯の電車内がどうなろうと知ったこっちゃないといった有様です。

そして何でもそうですが、コンビニでもデパートでも本来のお客様はトイレを綺麗に使用するが、何も買わずにトイレだけ利用するお客じゃない人の多くはトイレを汚く使うのと同様に、ヘビーリピーターである定期券の客よりも、電車一見さんの方がマナーが悪く、更なるサービスの低下と言う悪循環に繋がりかねません(※)。



さて、上のケースではお客はインフラの供給側や手段を容易に変えることができないので、サービスが低下しようが、多少値上がりしようが、圧倒的に供給側が有利です。

これと多少似ているのが設備が充実したスポーツクラブです。

ただし、最大の相違点は、お客が相手や手段を選ぶことができる点です。そして、この違いを忘れてはいないけれど蔑ろにしている事が、退会率上昇の原因なのではないでしょうか?

※ 通勤や通学の客に比べ、ごく一般のマナー違反に限らず、車内飲食やゴミの放置などの確率の高さは比べものにならない

#11へ続く



【Ex】
ヤングマスターの退会防止策

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