巷に溢れるフェイクではない本物の食品を追い求めるのは、お金がかかって継続するのが難しそうに思える。

しかし、視点をずらすことで発想の転換ができれば、今までと同じ費用かそれ以下で美味しい本物を続けることが可能となるのだ。

で、またもサプリ帝国からの引用で申し訳ないけど、この話の根幹はこんな感じ。


モジコ●ニュースキンとは、新しい避妊具の会社ですか?
(兵庫県 マルチの女)


●否!「ニュー・スキン」とは、マニアとチャレンジャー待望の山咲千里「最新写真集」である。妄想が過ぎる貴様は、罰として1日3杯のコーヒーを我慢して、「MOJICOを一人で5台購入」の刑。


上は何の話をしているのかというと、ネズミ講ライクなマルチ商法やネットワークビジネスの勧誘員が使う

「誰でも1日3本くらい缶コーヒーとか飲みますよね?その無駄遣いをコレに充てれば・・・どーたらこーたら」

という常套句をネタにしたものである。

この話に影響を受けたわけではないけど、ある時、どう技術革新しても美味しいくないのに惰性で飲んでいる缶コーヒーを毎日1本飲むくらいなら、缶コーヒーを飲むのを止めて3日に1回テイクアウトのお店のレギュラーコーヒーを飲もうと思いついた。

バリスタチャンプが淹れるコーヒーには適わないが、300円程度で缶コーヒーの5倍以上の満足感が味わえるので、一見缶コーヒーよりもコストフルに思えるスタバなどのテイクアウトコーヒーの方がコストパフォーマンスが高いと言えるだろう。

事実、思い立って実践しだしてからこの方、自販機などで缶コーヒーを買うことがなくなった。もちろん、一週間に遣うコーヒー代は変わらない。

価値観と手法を変えれば、頻度こそ変われど同じコストでトータルでの満足度を増やすことができる訳だ。



この方法は、他の食品や嗜好品にも応用可能だ。

例えば牛乳。

牛乳が全ての日本人に向く食品ではなく、必要でもない食品と仮定すると、その必然性とは何か?牛乳に特有の栄養素に取り分け大きな魅力を感じない場合(←自分の場合はそう)、単に味覚を満たすための物となる。

美味しいカフェオレやココアを作る時、ホワイトソースやお菓子を作る際に不可欠なだけである。

つまり、牛乳信仰を持つ邪教に入信しているわけではないので、それを飲料水として毎日毎食ガバガバ飲んだりすることはない。必要な時に適量、しかも楽しむためだけに摂取しているので、その消費量は少ない。一般の3分の1程度だろう。

なので、多少値が張る牛乳を買ったとしても、大した痛手にはならない上に満足度は一般の牛乳の比ではない。



オレンジジュースもまた然り。

安いだけが取り柄の不味いジュースを3本飲むくらいなら、毎日ガバガバ飲むのは我慢して美味しい本物だけを必要量味わう。満足度はフェイク何リットルよりも遙かに上。



一見、コストパフォーマンスが悪そうな食べ物への徹底した拘りも、よくよく観察すれば安いだけが取り柄の製品よりも、コストパフォーマンスと満足度が高くなることが多い。しかも、この話は便宜上、本物はフェイクの3倍の値段のように例えているが、本当はそんなに高くないのだ。

量や頻度を必要とする物は、ある程度クオリティを犠牲にしてコストを優先しなければならない場合もあるが、それ以外の物は品質を優先する方が結果的にコストパフォーマンスが良くなるので、実は誰にでも本物志向の食選びの追求は実践可能なのである。

皆さんも今日から3回の○○を我慢して、少し違った世界を覗いてみては如何だろうか?

お買い物アレコレ#2へ続く



【Ex】
日本人と牛乳
日本人と牛乳2

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