若い年齢層の女性が年齢を重ねると起こりがちな現象、「体重は減ったけど、体脂肪率大幅アップ」は、いかなる原因で起こってしまったのでしょうか?

若い女性のみならず、全ての人が同じ原因で、同様の失敗をしがちです。

では、その原因のひとつに迫ってみましょう。

「代替食の限界」

3食の内の1〜数食をローカロリーの代替食に挿げ替えるという誰もが知っている・・・そして試したことがあるかも知れない代替食ダイエット。

摂取カロリーがお手軽に減らせるので、三日坊主にさえならなければ、ある程度の効果は見込めるようです。

ただし、研究によれば、その効果は6週間で頭打ちとなるそうです。

それもそのはず、摂取カロリーを大幅に減らすだけという運動を伴わない単純なアプローチによって減少した体重のほとんどは、大切な除脂肪体重だからなのです。



つまり、減食によるダイエットは、基礎代謝の要となる除脂肪体重を減らしてしまうので、ますますカロリーを消費しにくい身体になってしまうのです。

そして、ホメオスタシスによる適応も手伝って、身体はあっという間に代替食によるローカロリー状態に慣れてしまい、いくら摂取カロリーを減らしても、減量が進みにくくなってしまうのです。

少し想像すれば予測可能ですが、更に恐ろしいことに、代替食ダイエットを繰り返すことで、筋肉などの除脂肪体重がますます減ってしまうので、ますます痩せにくい身体となってしまい、ヨーヨー現象によるリバウンドに拍車がかかります。



また、この現象は、代替食が粗悪だから起こるのではなく、近年流行のビタミン・ミネラル・タンパク質はシッカリと補うマ○クロダイエットを筆頭にしたプロテインダイエットでも起こるとのことです。

つまり、結局は筋肉が衰えて除脂肪体重が減り始める20代から何らかのレジスタンストレーニングを女性であれど始めるべきだと先生も説いていました。

今回は女性に限らず、一過性でなく恒久的な体組成管理を行うには、年齢に反比例して除脂肪体重を減らすのではなく、比例して知識を増やすことで賢くなっていかないといけないという話でした。

#8へ続く



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