第1回「体脂肪・まずは敵を知ろう」
中編:新訳2010年の現代版-基礎編


体脂肪増加による肥満のメカニズムは、脂肪細胞増殖由来と脂肪細胞1個1個の肥大由来、そしてその複合によって起こります。

体脂肪が増えるメカニズムは、筋肉の肥大にも似ているのでイメージしやすいと思いますが、重要なのは脂肪細胞数増加です。

「脂肪細胞増殖による肥満」

脂肪細胞は、増殖する時期が人生において主に3回あります。
モテ期みたいですね。

1回目は、胎児期。
2回目は、乳幼児期。
3回目は、思春期。

この時期の栄養状態によって、脂肪細胞の数が爆発的に増加するケースがあります。大抵の場合、この時期の栄養過多によるものが原因と考えられます。

一般的には、一度増えた脂肪細胞の数は、大人になっても減らないと言われているので、この時期に脂肪細胞増殖を許してしまった人は、ベースとなる脂肪細胞そのものが多いので、太りやすく痩せても元に戻りやすい体質になります。

「そーいや、俺、ガキの頃、プクプクだったよ!あの頃ブームで親が粉ミルクが良いと信じ込んで飲ませ過ぎたんだ!そして離乳食は早ければ早いほど良いって信じ込んで(以下省略)」

悲観に暮れる人もいるかも知れませんが、次回の対処法を読んで下さい。



「脂肪細胞肥大による肥満」

大人になってから肥える肥満の大半は、脂肪細胞自体が大きくなる事で貯蔵脂肪が増加するのが原因と考えられています。

脂肪細胞増殖が激しくなかった人の場合は、脂肪細胞を小さくしてあげれば良いので、比較的楽に体脂肪を減らすことができます。

子供の時に痩せていた人は、大人になって太っても楽観視できそうですが、実はそうではありません。最近では、大人になってからも脂肪細胞増殖は起こると言われているのです。

つまり、どんな体質であれ誰もが気を抜く事ができないと言う事です。

新訳発展編へ続く



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