大胸筋の見栄えを良くしたい-4

Q:スポーツクラブに通い始めて、2年以上経ちますが、思ったように大胸筋が発達しません。フリーウエイトコーナーがあるので、一応、ベンチプレスには、熱心に取り組んでいる方だと思います。特に競技を行っているわけではなく、単に大胸筋の見栄えを良くしたいだけなんですけど、上手く行きません。

原因:その4
「頻度設定-やり過ぎ」

本命の話に入る前に、超基本編。

胸のトレーニングは、上腕二頭筋に並ぶ人気ぶりでしょう。「胸の日」と言う胸のトレーニング専門日を設けている人やどんなに忙しくてもベンチプレスだけはやると言う人は多いと思います。

「物理的アプローチ考察 Part.2:頻度を減らす」

そこで良く犯しがちな間違いは、「胸のトレーニングのやり過ぎ」です。

胸のトレーニングが大好き、あるいはベンチプレスが大好きでしょうがない為に、毎日、もしくは中一日のペースでベンチプレスなどの胸のトレーニングを行ってしまう事です。

ウエイトリフティングやパワーリフティングなどのトレーニングサイクルの一環として、または刺激療法としてベンチプレスを高頻度で行う事はありますが、単純に大胸筋を肥大させて見栄えを改善したい場合に超高頻度トレーニングは、些か不向きと言えます。

高頻度トレーニングで結果が出ているのならそれでも良いですが、何も変化がなければ、アプローチを変える必要があります。

他の部位同様に大胸筋が中々デカくならない人の多くがトレーニング頻度が高過ぎる為に回復が追いつかずに次のトレーニング(胸のターン)を向かえているように思えます。

絵に描いたような超回復を起すのは難しいですが、それでも前回のトレーニングから神経系を含めて完全回復するまで同一部位をトレーニングしない方が一般的には発達に有効でしょう。

好きだからといってやり過ぎれば、量が減ってしまう(何の?)のと同様にトレーニングも頻度が高過ぎれば自ずと発達を促すはずの強度が下がってしまうと言う話です。

つまり、早く発達させたいからと言って、頻度を高めるのは一般的にはヨロシクないので(※)、「高頻度による発達の停滞」が思い当る方は、頻度をコントロールして最適値(※2)を見つけてみましょう。

大胸筋の見栄えを良くしたい-5へ続く


※ 高頻度トレや超高頻度トレによる停滞のブレイクなどのテクニックもある
※2 最適値はない



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