Q:ホエイプロテインの成分には「グルタミン(酸)」が含まれているものが多いようです。手元にあるKentaiのホエイでは成分の15%がグルタミン酸となっています。
これは単体で販売されているグルタミンと同じ物質と考えて良いのでしょうか?そうだとすると、ホエイを摂取する際にグルタミンを同時に(あるいは近い時刻に)摂取する必要はなくなるのでしょうか?


結論から言うと、グルタミンの特異的作用を期待する場合は、グルタミンをプロテインに加えたり、あるいは単体で摂取した方が良いでしょう。つまり、プロテイン摂取時やその近辺の時間帯にグルタミンを摂取する事は無駄ではありません。

さて、多くの方が思い違いをしているのがプロテインのラベル表記。
たとえば、「100g中グルタミン酸:13,000mg」と書いてあっても、100g摂取すれば、13gものグルタミンが摂取できるわけでありません。戦闘力13,000は、グルタミンとグルタミンが変化したグルタミン酸の総和なのです。

ホエイプロテインのグルタミン含有率は5%程度なので、せいぜい6gのグルタミンが含まれていれば良品でしょう。なので、実際に摂取する20gのホエイプロテインから補給できるグルタミンは、1.2g程度になります。ある程度のグルタミンを必要とする人や不足を解消したい人には、物足りない数値と言えるでしょう。

また、グルタミン特有の「免疫賦活作用」、「アナボリックホルモン調節作用」、「グリコーゲン貯蔵促進作用」、「窒素維持作用(カタボリック防止)」、「GABA生成促進作用」、「筋細胞水和作用」、「ハードトレーニングからの早期回復」、「オーバートレーニング症状の防止」等々の特異性を期待する場合は、血中グルタミン濃度を急激に高めた方が有効なので、やはりある程度の容量のグルタミンが必要になるでしょう。

ホエイプロテインのスペックを見ても、解り難い表記が多々見られ、中にはユーザーを混乱させるような表記も見られます。

次回は、その辺りに突っ込んでみましょう。

#18へ続く



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