大胸筋の見栄えを良くしたい-1

Q:スポーツクラブに通い始めて、2年以上経ちますが、思ったように大胸筋が発達しません。フリーウエイトコーナーがあるので、一応、ベンチプレスには、熱心に取り組んでいる方だと思います。特に競技を行っているわけではなく、単に大胸筋の見栄えを良くしたいだけなんですけど、上手く行きません。

原因:その1
「目的意識が希薄なプログラム-1」

明確なコンセプトの元に、トレプログラムを組んでいる人からは、想像がつかないかも知れませんが、ジムに行くと本当に以下のようなトレーニングをしている人がいます。

第一種目:バーベール・ベンチ・プレス ×5セット
第二種目:スミスマシン・インクライン・プレス ×5セット
第三種目:フラットベンチ・ダンベル・プレス ×5セット
第四種目:インクライン・ダンベル・プレス ×5セット
第五種目:フラットベンチ・ダンベル・フライ ×5セット
第六種目:ケーブル・クロスオーバー ×5セット

・・・なんてケースは、ネタでなくザラなのです。

これで、結果が出ていれば、OKなのですが、果たしてこのようなメニューをこなしているトレーニーの多くは、どのようなフィジークをしているでしょうか?
トレーニングの基本的な考えとして、一部位に対する似たような刺激は、一種目で良いとされています。

つまり、上のプログラムのヨロシクナイところは、プレス系3種目、フライ系3種目・・・と言った「キャラ被り過ぎ」でしょう。

次に、ボリュームが多すぎる事です。
目的別トレーニングサイクルからすれば、例外はいくらでもありますが、一部位に対するセット数の合計は、一般的には10セット前後が良いと言われています。基本的な考えに基けば、上記のプログラムは、種目数とセット数をもっと減らすべきとなります。


上記は、プログラミングの間違いの指摘ですが、最大の間違いは何でしょう?
次回は、その辺を考えてみましょう。

大胸筋の見栄えを良くしたい-2へ続く



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