【第一部:サプリ塾の原動力の謎】

歌は知らないんだけど、以前買った大槻ケンヂ氏の著書の中で、「アルジャーノンに花束を」を引き合いに出しながらの、

友人やパートナーと長い年月に亘って良い関係を継続するには、同じくらいのスピードで成長し続けないといけない。

と言うくだりに、頷いたものです。



永遠の友情や愛。
無垢で対価を求めない友情や愛。

理想としては、素晴らしいものです。
これはこれで大切にしたい感覚ですが、我々は、日々、現実とも向き合わないといけません。

僕の場合、共に30代になった周りの友人達は、それぞれの道でそれぞれのプロフェッショナルになりつつ、バリバリと働いている訳で、僕なんかよりも社会の大先輩になる訳です。

今でこそ、友人達が仕事の所用や出張で神戸を訪れた際は、「語らないか?」とサプマスを訪ねて来てくれますが、友人達の背中が見えなくなるほど引き離されてしまったらどうなるだろうか?

自分も成長しないと、単に面白い奴と言うだけでは、良い関係は築けないなぁと言う恐怖や打算もあって、「俺は今、こんな事をしている」と私的ネタを含めてサプリ塾を日々更新するわけです。


【第二部:オラ東京さ行っただ】

さて、3月7日(土)。
従弟の結婚式に招いてもらった
正確には従姉の息子なので、正確には「いとこちがい」と言うらしいが、「従弟」でOK。

マスターよりも10ほど年下の従弟は、小さい頃から良く出来た子であったが、大人になった彼は予想通りの好青年、大人になっていた。

年上の兄貴として、何かアドバイスしたいモノだが、人間的レベルでは彼の方が10くらい上なので、言葉が宙に浮くようだ。その様は、まるで出征する義理の弟に言葉をかける太宰さんのように滑稽でもある(by 「東京八景」)。

さて、従弟は武田真治君、その妹は綾瀬はるかちゃんにそっくりで(自慢)、内外共に美しく成長し(自慢)、素晴らしい結婚式であった(自慢)。

が、ひとつ、こんな出来事が・・・。



八芳園と言う式場の来場者更衣室での話。
マスターと子供が着替えていると、あるお父さんと子供二人が入って来た。
6歳くらいの兄と3歳前の弟だ。

その30代のお父さんは、どうやら普段の習慣のせいか、子供を着替えさせる事ができないようで、一旦、退出。ああ、オカンに預けに行くんだな?

再び、入って来た時に我が目を疑った。

男子更衣室に奥さんが入って来たのだ。
いや、あれだろ?ほら、忘れ物届けに来ただけだ?

すると、どうだろう?
オバハンは、子供の着替えを始めたではないか!

YOU(複数形)!
かなり間違っているよ。しかも、沢山!

(価値観は人それぞれですが、皆さんは、何個ぐらい間違っていると思いますか?)



まず、もちろん、オバハンと言えど、男子更衣室に入ってきている事。

ふたつ。
ガキの着替えができんのなら、何故、ココで?普通、外やろ!

みっつ。
お父さんが普段、子供との関り合いを持っていないから、「着替えさせ」もできない訳だ。
土日に一発逆転、点数稼ぎの運転手パパが目に浮かぶ。

よっつ。
「父親が着替えさせる事ができない」と言うスタンスがまず、間違っている。
その年の子供なら、自分で「お着替え」できないと。
普段の子供の言いなり女中ママが目に浮かぶ。

いつつ。
すぐ隣にいるマスター達に対する気遣いゼロ。
すいまんせんねの一言や最悪、着替え場所の移動くらいするだろ。
フル○ンになってやろうかと思ったけど、逆に喜ばせてしまうのでやめた。
あと、単に、子連れを免罪符にする奴が嫌い

むっつ。
そう、これが一番重要。
「私達って、何か違くない?」と言う感覚もなく、思考停止。
お互いの「顔の出来」を注意し合う(比喩)と言う事もないことだ。

ひとによっては、もっと間違いを指摘できるかも知れないが、こんな感じだったので、「おいおい、何か気づく事あんだろ?フツー!そんなんだから、いい年したガキのオムツが未だに取れないんだよ。俺のガキは、自分で着替えてんだろ?」と、長い台詞を噛まないように何度も頭の中で練習したが、結局、同じ式に出る人だったら後で嫌だし、注意されて最低限の利益があるのは彼らであって自分ではない。そして、何より逆切れされそうだからやめた。

つまり、身内同士で身なり乱れを正せない彼らは、今のところ「負のツーマンセル」と言う単位かも知れないが、いずれは「負の小隊(家族)」と言う単位になるのだろう。


で、この話も80%が愚痴で構成されており、解決法や教訓なんて無いけど、最近思うのは、相手を自分の一部のように思うことは重要であるが、もしも相手を変えたければ、まず自分が変わらないといけないなぁと思うことだ。

これも正しいかどうかわかんないけど、何とか良い話に落とす為、後編へ続く。



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間違い探し プロローグ
間違い探し 後編