Q:ダンベル・プルオーバーは、胸の種目とも背中の種目とも言われ、実際やってみると確かにどちらにも効くような感じがします。そこで、困るのは、分割法でトレーニングしている場合、プルオーバーをどのトレーニング日にやれば良いか迷ってしまう事です。

プルオーバーは、かつて、肋骨間に残る軟骨組織に強烈なストレッチを与える事で、骨を刺激し、胸郭を広げる効果があると信じられていた種目でした。

実際にそのような効果があるかどうかは、不明で不確実性が高い事しばしばですが、この種目を好んで行っていたと言われる彼のシュワルツェネッガーやフランコ・コロンブ達は、確かに巨大な胸郭の持ち主です。

なので、まずは直感的に、胸の日に行っても良いでしょう。



次に、実際に行ってみて、最も筋肉痛が出る部位は、どこかを観察します。

筋肉痛が最も強い部位が弱点とも言えなくもないので、弱点克服的に背中の筋肉が痛いなら背中の日に行います。



そして最後に最も簡単で、合理的な方法を紹介します。

それは、大胸筋と背中のトレーニングを同時に行う日を作り、その日に問題の「プルオーバー」を行えば一石二鳥です(※)。

つまり、胸の日、背中の日といった分け方ではなく、同じ分割法でもボディパート別ではなく、拮抗筋ごとにトレ日を設定する分け方にするのです。



あまりに教科書通りの「ボディパート別」トレーニングに毒されている人には、胸と背中を同じ日に鍛える事に抵抗があるかも知れませんが、マスター自身は、拮抗筋トレーニングが一番のオススメ分割法なのです。

年間を通して拮抗筋トレを行う必要はありませんが、トレーニングサイクルの一環として、1〜2ヶ月間ほどやってみるとよい刺激となるはずです。

少々、話が逸れましたが、長いトレーニング道の中で、どんな導入の仕方、どんな手法であっても一時期くらいは、高重量のプルオーバーをやってみましょう。

※ 個人的な勘ですが、恐らくコレが上半身を大きくする秘訣だと思います。



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