妊婦の喫煙ご注意「子供の肥満率3倍」 山梨大教授調査
 妊娠初期の女性が喫煙者だと、生まれた子供が10歳になった時点で肥満になる確率が、非喫煙者に比べ約3倍高いことが、山梨大医学部の山県然太朗教授らの調査で分かった。

 山県教授らは、平成3−9年に妊娠した山梨県の女性約1400人を追跡調査し、10歳の子供約1000人のデータを分析した。

 妊婦の生活習慣が子供の健康に与える影響についての長期的な調査は珍しいといい、山県教授らは24日から松山市で開かれる日本公衆衛生学会で発表する。

 調査によると、女性が妊娠3カ月の時点で喫煙していると、10歳となった子供が肥満になる確率は、非喫煙の場合の2.9倍高かった。また、妊娠中に規則正しく朝食を取っていない女性の子供も、2.4倍の高確率で肥満になっていた。

 肥満の判定には、肥満度を測定する国際的な指標となっている体格指数「BMI」を低年齢向けに換算して用いた。

 山県教授は「母胎にいるときに喫煙などで栄養が吸収しにくい状態だと、逆に生まれてから栄養を蓄えやすい体質になるのではないか」と推測している。
ネットニュースより
【マスターの解説】
 また、タバコの話?嫌煙野朗かよー!?
 って感じですが、今回の着眼点はそこではありません。

 注目すべきは最後の
「母胎にいるときに喫煙などで栄養が吸収しにくい状態だと、逆に生まれてから栄養を蓄えやすい体質になるのではないか」というくだりです。

 以前、マスター的メタボリックシンドローム対策で、ある研究ではお酒と男のお腹の出っ張りは相関がなかったと紹介しましたが、ではお腹の出っ張りと相関があったのはなんだったのでしょうか(あの時は、話が長くなるので割愛しましたが・・・)?

 それは、出生時体重です。
 生まれた時の体重が軽かった者ほど、成人してから肥満(メタボかどうか忘れた※)になる傾向が高かったそうです。そして、出生時の体重は、遺伝よりも胎児に栄養を送り込む胎盤の質(※※大きさ?)で決まるようで、要するに胎児期の栄養状態が悪かった者は、逆にそのせいで栄養を溜め込みやすい体質となり、肥満になるのだろうと予想されていました。

 今、太っていなくても、出生時体重が軽かった人は、これから太りやすくなるかも知れません。そして、「栄養の鬼が来た」とかわうそ君に言われるかも知れません。逆に、出生時体重が重かった人は、体重を増やしたくても増やせないハードゲイナー的体質かも知れません。

 そんな感じで、自分の体質を知るためにも、自分の未来の姿(確か研究では若年ではなく中年が対象だった)を占うにも、今度、親にあったら、出生時体重と妊娠中の喫煙の有無(お父さんも関係あるぞよ)を聞いてみましょう。

※ ソース忘れたので、興味のある人はググって下ちぃ
※※ 事実、喫煙は胎盤の性能を劣化させる