Q:減量目的で有酸素運動を行う場合、ウエイトトレーニングの前に行った方が良いのか、それともウエイトトレーニングの後に行った方が良いのか、どっち?

今回は、少し理屈をこねてみましょう。

前述した通り、ウエイトトレーニングや有酸素運動開始直後では、体内に蓄積されたグリコーゲンがエネルギー源として利用されます。

理論上は、筋中グリコーゲンが枯渇した状態が体脂肪が動員されやすい、つまり体脂肪が燃焼しやすい状態なのです。そこで、激しくグリコーゲンを消費した後に有酸素運動を行えば、体脂肪の利用率は飛躍的に高まると予想できます。


しかも、グリコーゲンが枯渇しているので、有酸素運動開始直後から体脂肪が燃えやすく、通常推奨される運動時間よりも短時間で事が足りると言うオマケ付きです。

本当かなぁ〜。 

この理論に対する実験は既に行われており、ウエイト前とウエイト後の有酸素運動の体脂肪率脂肪を呼吸商(※)を測定することで、各々の体脂肪の利用率が計測されています。

結果から言うと、「ウエイトトレーニングの後に有酸素運動を行う」方が体脂肪の燃焼率が高いことが証明されました。

つまり、体脂肪燃焼を目的とした有酸素運動を理屈っぽくやるならウエイトトレーニング後と言うことになります。

しかし、どんな種類の消費であれどカロリー消費はカロリー消費、運動は運動ですので、実際は好きなタイミングで行っても効果に大差はないと思います。

※ 興味のある方は、検索するかジムのトレーナーにきいてみて下さい。



【関連】
いつやる?有酸素運動 前編
いつやる?有酸素運動 後編