人間の体内では、常に「筋合成(筋肉が増える)」と「筋分解(筋肉が燃料として使われて減少する)」が起きている。
 
筋肉を大きくするには、1日を通してできるだけ

「筋合成」>「筋分解」 

の状態を保つ必要がある。

意外に思われるかもしれないが、トレーニング中やトレーニング直後の体内環境は実は、

「筋肉の分解」>「筋肉の合成」

と言う状態となっていて、ケアーを怠るとせっかく付けた筋肉を失いかねない状態なのである。



これは、トレーニング直後の疲れた身体の中では、筋肉の合成を促進するアナボリックホルモン(テストステロン等)よりも、筋肉の分解を促し身体の燃料にしようとするカタボリックホルモン(コルチゾール等)の方が優位にある為である。

しかし、トレーニング前からトレーニング直後にかけて集中的に栄養補給を行うことによって、アナボリックホルモンの分泌を最大限に引き出し、カタボリックホルモンを抑え込む事ができる。

アナボリックホルモンが優位に立つことで、速やかに、「筋合成」>「筋分解」の体内環境を作り出す事が可能であり、それこそ(トレーニング前後の完璧な栄養補給)が筋肉をコンスタントに付けていくのに最も重要であると言う事が、近年、多くの実験で証明されてきた。

適切なタイミングで最適の栄養素を補給する事で、体内をアナボリックな環境に仕向ける事が「アナボリックドライブ理論」である。



【マスターの補足 2006】

・・・と言うわけで、去年の記事からです。

要するに、ナチュラルで筋肉を付けていく場合、筋分解を防ぐことが最も重要と言うワケです。

そして、身体の中では常に「アナボリックホルモン」と「カタボリックホルモン(コルチゾール)」による綱引き、もしくはシーソーゲームが行われているのです。

我々が応援するのは、正義の「アナボリックホルモンチーム」で、敵は憎き「コルチゾール」という訳です。

2005-2へ続く



【関連】
アナボリックドライブ理論2005-1
アナボリックドライブ理論2005-2
アナボリックドライブ理論2005-3
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